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「治る」を考えます

  • 執筆者の写真: HY
    HY
  • 2024年2月15日
  • 読了時間: 4分


こんにちは!鍼灸按摩マッサージ師の長谷部です(^^♪


今回は「治る」について考えたいと思います。


今回の内容に関しては、僕個人の考え方であって、他を否定したり何かを肯定したりするものではないことを先に示させてください。したがって異論はもちろん認めるものとし、重ねて申し上げるように僕個人の考えであるという事をご了承ください。

以前書いたブログ「施術をしても、また痛みが出る患者様」の内容と少し被るところもあり

ます。



怪我が治った。病気が治った。何か体に異変が起きた時、以前のように調子を取り戻したときに使う言葉として、この「治る」を使う或いは言うと思います。末端ながら医療に携わる身として、治るという言葉をよく耳にします。


「膝関節痛が治る」「脊柱管狭窄症を治す」等、こういった事を施術者が言っているのを耳にすることがありました。すごくインパクトがあるし、それで悩んでいる患者様はその言葉で救われると思います。


ただ僕に関して言えば、この治るという言葉はすごく尊い言葉であり、医療類似行為をする施術者としてはもちろん、一個人として僕自身の口から患者様に対して言える言葉ではないと考えています。それゆえに、訪問マッサージを始める利用者様にはこの治るという言葉は一切使いません。


治すことはすごく難しいことだと思います。


例えばプロ野球選手。ピッチャーはよく肩を痛めることがあり、治療をするも怪我そのものが引き金となって現役引退を余儀なくされる選手は多々いると思います。手術をしても元のようにプレーができないのでしょう。ハンカチ王子と言われた日ハムの斎藤佑樹選手や平成の怪物・ライオンズの松坂選手も、野球人生の後半は怪我で苦しめられたと思います。


プロの選手は人生がかかっているため、治療には細心の注意を払うと思います。それでも治ることはなく(治ったとしても負荷が強すぎるから?)、野球人生に終止符を打つことになっているのが現状です。


現時点において僕は、治療は「治る」というよりも、「改善する」ものが圧倒的に多いのではないかと考えています。

(治療の定義には医師が患者に対して行う医療行為と記されています。按摩マッサージ師が行えるのは施術行為であり治療行為ではありません)


その「改善」した状態に体を順応させれるかどうかが最も治療に大切で、その順応の先にようやく「治る」という言葉が浮かび上がってくるんじゃないかなーと考えます。

だから治すってすごく尊く、大変なんだと認識しています。


訪問マッサージを初めて開始する利用者様には、要望は必ず聞きます。

(もちろん続けている利用者様にも定期的に聞くようにしています)

その中で「以前のように歩けるようになりたい」「膝の痛みを無くしたい」「麻痺で固まってしまった腕や足を自由に動かしたい」そういった要望をよく聞きます。切実な願いです。自分でできていたことが、人の手を借りないとできないことへの悔しさ・恥ずかしさ。そういったものが伝わってきます。


「マッサージで治してほしいねん」「歩けるようにしてほしいねん」という要望をよく聞きますが、「僕一人でどうにかはできないよ。一緒にやろうね」と傾聴したうえで声掛けをするようにしています。


体を動かし、今の状態から少しずつ変化させていく。その変化を通常の動きに変えていく。これのアドバイスと補助は僕たちができたとしても、体の持ち主である本人が意識しないと変わっていきません。


それで以前のブログにつながりますが「施術をしても、また痛みが出る患者様」のように、改善に向かいにくい人と、改善が進む人が出てきます。

…モチベーションをずっと維持するのは大変ですけどね((+_+))

たまには一服もしたいものでしょう。


マッサージやリハビリをするだけでなく、改善に向けての理解と心の持ちようを伝えるのも僕たちの仕事であると思いました!





 
 

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